契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「私たちは姉弟ゆえに、求め合っても結ばれることを許されなかった。だから、ずっと夢を見ていたのだよ。私の遺伝子を継いだ子と櫻子姉様の遺伝子を継いだ子が混ざり合って、私たちの愛の結晶を作っていくのを⋯⋯」

 母さんも不思議なくらい必死に日陰さんとの結婚を強制してきたのを思い出す。

(姉弟で求め合ってた? 何を言ってるんだ? 巻き込むなよ!)

 身勝手さに怒りを感じるのをこえて、気持ち悪い。

 厳しくても、間違った事をしても、両親は俺の幸せを願っていると信じてた。
 でも、実際は俺は彼らにとって、本当に目的を達成する為のただの道具だ。

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