契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 小笠原社長のような人をサイコパスとでも言うのだろう。
 俺のような、ただの女好きには理解できない人間だ。

「れ、蓮!」
 父が今まで見たことのないような情けない顔をしていた。

「触んなよ! 2度と俺の前にも日陰さんの前にも顔を出すな。説明責任だけは果たせよ」
 俺は気がつくと、足に縋ってきた父を押し倒していた。

 今、聞いた話を俺は一生心の奥にしまっておくことにした。

 父親が母親を殺していたなんて残酷な事実も、俺の父親と彼女の母親が関係があったなんて事も日陰さんには知って欲しくない。

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