契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「白川社長、ご結婚されたとお聞きしました。お美しい奥様で羨ましいです。今日は俺と陽子の為にお忙しいところいらっしゃってくださったのですね。本当になんとお礼を言って良いか」

 緋色さんの顔を見るなり、陽子の婚約者の森田蓮が頭を下げてくる。
(チャラそうに見えるけれど、礼儀に関してはしっかりしてそう⋯⋯)

「白川社長、亡くなった奥様の忘れ形見のお子さんの面倒を見る女性ができて良かったですね。日陰は病気のことを白川社長にはお話ししたの? 余命1年しか生きられないことを隠しながら結婚したんじゃないでしょうね」

 突然発した陽子の言葉に、周りの注目が集まる。

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