Jully〜あなたと夢を〜
「ふぁい。とても似合ってると思いますよ。」
…独特の間で雪ちゃんが答える。
雪ちゃんは、今年から専門学生になったちょっとおっとりした不思議な子。
セミロングの髪を後ろにまとめ、ピンクのメガネが似合ってる。
「ほら〜。雪ちゃんなんかヤル気満々なんだよ〜。」
そう言いながら、雪ちゃんのミニスカートを見てニヤニヤしてる。
「…エロいキムタクだこと。」
そうボソッと呟くと、松村店長は咳払いをしながら、ジュースの補充に向かった。
ピンポーン ピンポーン
自動ドアが開き、お客さんが入って来ると同時に、冷たい風と駅前に流れるクリスマスソングが店内に流れ込む。
窓の外には、綺麗なイルミネーションとカップルの姿が見える。
「……すみません。」
ぼーっと外を見てた俺にお客さんが話し掛ける。
「あっ、すみません。いらっしゃいませ」