Jully〜あなたと夢を〜

「…………。」


朱美さんは俺の言葉を黙って聞いているだけだった…。
その姿が俺の胸をより一層締め付ける…。



──何で違うって言ってくれないんだ………。



「……好きにならなければよかった。」


そう言って、泣き続ける雪ちゃんの手を振りほどく。


「…待って、研二さん!」


「おい!研二!」



朱美さん、店長の呼び止めを無視して俺は店を飛び出した。







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