【完】きみは硝子のゼラニウム




手持ち無沙汰になって、私はスマホを操作して、よく広告で流れてくるようなスマホゲームを適当にダウンロードした。


どうせ暇つぶしだし、すぐ飽きるだろうなと思いながら起動する。


派手な効果音とチュートリアルが始まって、言われるがままにキャラを動かしたり、ボタンを押したりしていると、思ったより単純で、ぼーっと遊ぶにはちょうどいい。



気づけば、さっきまで気にしていたメッセージのことも、少しだけ頭の隅に追いやられていた。

画面の光が目にじんわり広がって、だんだんまぶたが重くなってくる。


……眠い。


画面を見つめたまま、少しずつウトウトしてきた。指の動きもゆっくりになって、キャラクターが変なところに動いたりしている。あ、これ負けるかも……なんてぼんやり考えた、そのときだった。


ブルルッ、と突然スマホが震えた。

同時に、通知音が部屋に鳴り響く。



「わっ――」



驚いた瞬間、手からスマホがするりと滑り落ちた。

そして――

ゴッ。



「……~~っ、」



見事に、顔面に直撃。



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