佐倉くん、好きじゃないのにその気にしないで

今までにも……たくさん、言ってきたのかな。
そう思うと、ちくりと胸が痛んだ。

ダメだ、こんなこと考えちゃ……。
……今は、佐倉くんとの貴重な時間を、大切にしなきゃ……っ!

……今、だけなんだから。
「愛山さん、どうかした?」

佐倉くんの声にハッとする。
「あ……ううん、なんでもないよ。ごめんね」

紛らわせるようにご飯を食べようとすると、佐倉くんの手が、私の手を包んだ。
「……えっ」

さ、佐倉くんと、手、手が……、ていうから距離っ、距離っ。
顔を近づけてくる佐倉くんに、顔が赤くなるのがわかる。
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