佐倉くん、好きじゃないのにその気にしないで
手を繋いで歩き出す。
あったかい……。

まだ春とはいえど、少し寒い季節。
その手が、温かく見えた。

「さ、佐倉くん、今どこに向かってるの……?」
「んー。どこかなー。秘密」

そんなっ。
佐倉くんにつられ電車に乗った。

ちらちらと佐倉くんを見る。
私服、かっこいい……。

薄めのコートがおしゃれなデザインでできている。
なんか、新鮮だな……ふふっ。

今更だけど楽しみになってきて、少しだけ佐倉くんの方に肩を寄せた。
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