雪音だけのライブハウス
愛祈琉(あいる)
「そんなに応援してくれてたんだ…。」


『なのに、私は愛祈琉(あいる)を応援しなかった。修児(しゅうじ)と同じように、愛祈琉(あいる)を孤独にさせた…後悔してるの。』

愛祈琉(あいる)
「お母さん…。」


修児(しゅうじ)は宣告された余命の2倍以上も生きた。愛祈琉(あいる)の音楽活動のおかげでね。』

愛祈琉(あいる)
「…修児(しゅうじ)くん…!」

ポロ、ポロ、

本当なら、修児(しゅうじ)くんの命は、私が高校生になる前に尽きるはずだったそうだ。

なのに修児(しゅうじ)くんは限界に抗い、私が20歳になるまで命がけで応援してくれた…。


『冬休みに修児(しゅうじ)の実家に帰ってあげて。アイツ、愛祈琉(あいる)と雪原を散歩するのが好きだったから。』

愛祈琉(あいる)
「私、帰省していいの…?」


『…あの時は、あんなこと言ってごめんなさい。』

愛祈琉(あいる)
「お母さんも一緒に帰省しようよ?」


『私はいいの…愛祈琉(あいる)を応援してこなかったから、あなたの”ワンマンライブ”の邪魔をしたくないの。』

愛祈琉(あいる)
「ワンマンライブ?」


修児(しゅうじ)に聴かせてあげてね。あなたの好きな”雪原の音”を見ながら。』
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