月が青く染まる夜に
カウンターの端で、焼き鳥の皿が置かれた。
湯気がふわっと上がる。
しっかりとしたタレの匂いが広がる。
さっき触れた彼の小指は、私の小指にはっきり触れた。
さっきよりも、意識的に重なる。
でも、お互いに握らない。絡めない。
ただ、そこにあるって分かる距離。
胸の奥が少し軽くなる。
お向かいの恋人たちは相変わらず賑やかだ。
でも、さっきほど羨ましくない。
私たちは私たちだ。
不器用で、ちょっと静かで、でもちゃんと同じ方向を向いている。
信号機のキーホルダーが、椅子の背で小さく鳴る。
青信号ほど派手じゃないけど、赤ほど止まってもいない。
今の私たちは、たぶん黄色。
止まらないように、少しだけ慎重に進む。
湯気がふわっと上がる。
しっかりとしたタレの匂いが広がる。
さっき触れた彼の小指は、私の小指にはっきり触れた。
さっきよりも、意識的に重なる。
でも、お互いに握らない。絡めない。
ただ、そこにあるって分かる距離。
胸の奥が少し軽くなる。
お向かいの恋人たちは相変わらず賑やかだ。
でも、さっきほど羨ましくない。
私たちは私たちだ。
不器用で、ちょっと静かで、でもちゃんと同じ方向を向いている。
信号機のキーホルダーが、椅子の背で小さく鳴る。
青信号ほど派手じゃないけど、赤ほど止まってもいない。
今の私たちは、たぶん黄色。
止まらないように、少しだけ慎重に進む。