大好きな君とずっと一緒にいたい〜独占欲強めな俺様CEOに囲われて〜
 「子どもが居るとなると、事はそう簡単に即離婚て訳にはいかないよね…」 
 千夏は少し考えたようにゆっくり慎重に言葉を選びながらゆっくりと答えた…

 分かっている…千夏じゃなくても、誰でも同じ事を言っただろう…

 「そうだね…お腹の子の父親は間違いなく悠人だし、直ぐに離婚しようとか、別れたいとか考えてる訳じゃないんだ…」

 それに…と私は話を続けた…

 「それに、浮気したかもしれないけど、やっぱり私まだ悠人が好きなのかも⁇浮気の事も信じたいって気持ちがまだ残ってて…悠人の言葉をまだ信じたいって思ってる自分がいるの…」

 今日の朝より少し冷静になれている自分がいる…
 女の人の家で寝てしまったのは事実だけれど、何もなかったという悠人の言葉をまだ信じたい自分がいた…
 馬鹿だとは分かっているけれど、私の事を初恋だと言って好きあって結婚した悠人を、嫌いになれない自分がいて、自分がこの先どうしたらいいのか迷ってしまう…

 「そっか…葉月は朝霧が初恋だもんね…好きだった憧れの相手と結婚できたなら、そんなに直ぐに嫌いになったりできないのかもね…」

 それなら…とまた千夏が話を続けた…

 「それなら、もう一回ちゃんと朝霧と話さないと⁉︎少なくとも2人の赤ちゃんが出来たかもしれない事はちゃんと伝えないとね‼︎」

 千夏は本当に昔から頼りになる存在だ
 鈍臭くてそそっかしくて勉強ばかりしていた私に、高校時代頼り甲斐のある格好良い千夏は分け隔てなく話しかけてくれた…

 「ねえ、小谷野さんていつも勉強ばっかりしてるけど、勉強がそんなに楽しいの⁇」
 千夏の言葉が直球すぎて思わず笑ってしまった事を思い出す…

 「私、高森千夏‼︎みんな小谷野さんと話したいって言ってるよ⁇」
 引っ込み思案で自分からはあまり人に話しかけられなかった内弁慶な私に、千夏は話しやすいキラキラな笑顔を向けて話しかけてくれた…
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