大好きな君とずっと一緒にいたい〜独占欲強めな俺様CEOに囲われて〜
 家に帰るとやっぱり葉月はいない…
 いつも「おかえり」と笑って出迎えてくれる葉月がいなくて、何とも言えない寂しさが押し寄せ、俺はガックリと肩を落とした…

 「ニャー」
 今までいつも一緒にいた葉月がいなくてアズキも寂しいのか、俺の足元に擦り寄り鳴いている

 「お前も寂しいか…早く帰ってきてほしいな」
 アズキを抱きしめながら話しかける俺は猫に話しかけている自分に何とも言えない寂しさを感じた…
 ふと、いつも葉月もこうだったのかもしれないといつもの葉月の生活を想像し、思いを巡らせる…

葉月はいつも、こうやって俺の事を待っていたんだな

 俺が家にいてほしいと言うから料理を作ってひたらすら俺の帰りを待ち、いつも家事を完璧にこなして俺の帰りを待つだけの寂しい生活を送っていた…
 俺しか話し相手がいないのに俺は帰ってからも忙しいと言ってあまり話を聞く事もせず、挙句女の家に泊まったと言って朝帰りをした…
 アズキの散歩が唯一の楽しみで、いつも家庭の事を完ぺきにやって待っていてくれたのに俺は…

 葉月はどんな気持ちで毎日家に居たんだろう…
 
 「私には働いちゃいけない、家庭にいて欲しいって散々縛っておいて、悠人は外で女の人の家に泊まって好き放題やって…どうやって信じろって言うの⁇」

  葉月を家に縛り付けておくのは俺のエゴなのかもしれない…
 葉月にはこの生活が苦痛だったに違いない…

 スマホを片手にどう言ったら葉月が戻ってきてくれるだろうと考えた俺は、何度か着信を入れたが葉月は電話には出ない…
 
 『お願いだから、もう一度話聞いて…』

 一言LINEのメッセージを入れた俺はため息をついて落ち込んでしまう…
 俺はどうすればいいのか分からなくてもどかしくなり、気持ちのやり場を無くしていた…
 
 『今千夏の所にいる…明日には家に帰るから、帰ったらもう一度ちゃんと話したい』

 シャワーを浴びて戻ってきた俺は葉月から入っていたLINEのメッセージに心が明るくなった

 『分かった…明日なるべく早く帰る』

 そう返事を返して俺の気持ちは一気に明るくなった…
 
 「ニャー」
 アズキが喜んでいる俺を見て首を傾げている…

 「アズキ〜‼︎良かったな‼︎葉月明日帰って来るってさ」
 俺は嬉しさの余りアズキを抱きしめてチューをした

 「ニャー」
 アズキはやっぱり不思議そうに首を傾げている
 明日帰ったらちゃんと話そう
 俺は明日葉月が帰ってきたら、自分の思いを素直に打ち明けようと心にきめた

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