逃げてる時に出会ったのは
私は最近、ストーカー被害に遭っている。
夜に一人で道を歩くと、誰かにつけられたことがあった。
最初は勘違いかなと思ってたけど、何度も続いているうちに偶然じゃないと気づき、怖くなった。

相手は、私の前には直接姿を現さないようにしていて、顔も格好もわからない。けど、いるのは間違いない。
時には、家の近くまでつけられたことすらあった。

そして今日も、家に帰る途中で、足音が聞こえてくる。
まただ。また、ストーカーが付け回しているんだ。

心底怖くなった私は、走ってその場から逃げ出した。
追いつかれないようにするため、普段通らない道を通って、とにかく必死で走った。
すると、すぐ後ろから声が聞こえてくる。

「どうかされましたか!?」

ビクリとしながら、後ろを振り返る。
だけど、そこにいたのは、制服を着たお巡りさんだった。

「あなたが血相変えて走っているのを見て、何かあったのかと思って声をかけたのですけど」
「すみません。実は……」

相手がお巡りさんとわかって、途端にホッとする。
何があったのかを話すと、そのお巡りさんはとても親身になって聞いてくれた。

「ストーカーですか。それは、怖い思いをしましたね。女性の一人暮らしならなおさらです。私が家まで送っていきましょう」

こうして、そのお巡りさんに連れられ、私は家に帰った。
もしかしたらストーカーが先回りしているかもしれないからと、お巡りさんが先に歩いて、怪しいやつがいないかずっと確認してくれた。

そのおかげで、無事に帰宅。
さらに、私の家をパトロールのコースに加えてくれるという。

ストーカーは怖いけど、親切にしてくれたお巡りさんには、本当に感謝している。


【解説】

このお巡りさんは、どうして彼女が一人暮らしだとわかったのか。また、彼女の家に行く際、先に歩いていたが、初めて行く場所なのに迷いなく行けたのか。
実はストーカーの正体は、このお巡りさんだった。
彼女の家をパトロールコースに加えると言っていたが、より危険になったかもしれない。
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