あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 「えっ!?登喜ばぁ知ってたの?瑠宇斗さんの正体!」
 「えぇ・・・私はその類いが分かるのは知ってるでしょ?」
 「どうして・・・どうして黙ってたのよ!」
 「どうしてって、瑠宇斗君は何の問題もないからよ」
 「登喜代さん。俺達のこと、許して貰えますか?」
 「もちろんよ!瑞穂を宜しくね!それに、ときよ屋と私もね!」
 登喜代は瑠宇斗の手を取り握手して、ブンブン振り回した後、厨房に戻っていった。
 「瑞穂。間抜けた顔になっているけど、大丈夫か?」
 「う、うん・・・何だかビックリすることばかりで・・・」
 「さすが瑞穂のおばあちゃんってとこだな」
 「本当に・・・」
 2人は顔を見合わせて笑った。
 「あの・・・もう一度言って下さい」
 「ん?何を?」
 「その・・・私のこと・・・」
 「・・・あぁ、瑞穂を好きってことか?」
 「は、はい・・・」
 「これからは、いつでも言えるから嬉しいよ。瑞穂、好きだ」
 「あ、あの・・・人前では・・・私、恥ずかしいので?」
 「好きなのに、本当のことを言ったらダメなのか?」
 「ダメとかじゃないですが・・・2人きりの時に言って欲しくて・・・」
 「・・・分かったよ。瑞穂、好きだ」
 「私もです」
 「時々・・・山を見守る合間に、夜も瑞穂のそばにいてもいいだろ?」
 「えっ、えっと・・・はい・・・だ、大丈夫です」
 「好きと言ってしまえば、ずっとそばにいたくなる。不思議なものだ・・・愛する人が出来るって、幸せなんだな」
 瑠宇斗に抱きしめられ胸に埋まる瑞穂は、瑠宇斗の体温と胸の鼓動を感じ、幸せを噛み締めた。
 ずっと、この幸せが続きますように・・・
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