あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
2階に上がり、来た頃からのことを思い出し、涙が止まらず、瑠宇斗の名前を声に出す。
きっと、今までなら直ぐに瑠宇斗が目の前に現れて、
「どうしたんだ?何故泣いている?」
と優しく抱きしめてくれた。
でも、今はどれだけ名前を呼んでも、姿を現さない。
零れ落ちる涙をハンカチで拭いながら、荷物をまとめていると、部屋の隅に積まれていた『ひとこと思い出ノート』が目に止まった。
開くと、『自然に触れて癒やされた』『空気が綺麗で気持ちいい』など、自然に感動するコメントが多い中、『彼のことは忘れて、前を向くぞ!』『新しい恋をします!』と、別れた人達のコメントもあり、胸に刺さった。自分もいつか忘れる事が出来るのだろうか・・・新しい恋を見つけるなんて・・・きっと無理だ・・・
瑞穂は、夢みた未来の自分を想像して、机に向かって余っていたページに絵を描き始めた。しばらくして書き終えると、
「私・・・何を書いてるんだろう」
と、ノートから書いたページを破り、丸めてゴミ箱に捨てた。
そして、一睡もすることなく朝を迎え、瑞穂は東京へと帰って行った。
東京に戻ってから1週間。瑞穂は、何も手につかず、瑠宇斗のことを考えていた。
瑠宇斗に別れようと言われたけど、その理由は私を思ってだけの言葉だった。
「瑠宇斗さんの本心はどうだったんだろう・・・本当に藤野さんのことが好きか確かめたい・・・」
そう思うと、また瑠宇斗への思いが膨れ上がり、声が聞きたくて、ひと目会いたくて、瑠宇斗のことばかり考えてしまっていた。
「やっぱり瑠宇斗さんに会いたい・・・」
瑞穂は、明日の開店前に瑠宇斗に会えるように、新幹線では無く、今夜出発する高速バスで行くことにした。
瑞穂は母の敦実に、
「お母さん、今夜ね、大学時代の女子会があるみたいなの。遅くなるみたいで、友達の家に泊まらせてもらうことになったの・・・明日の夜には帰って来るけど心配しないで」
と、伝えると敦実は何処に行くか察したが、「気をつけてね」とだけ言って、仕事に出掛けた。
急いで明日の朝に着く高速バスのチケットの手配や癒怒町へ行く準備をし、出発時間が近づくと胸の高鳴りが増してきた。
きっと、今までなら直ぐに瑠宇斗が目の前に現れて、
「どうしたんだ?何故泣いている?」
と優しく抱きしめてくれた。
でも、今はどれだけ名前を呼んでも、姿を現さない。
零れ落ちる涙をハンカチで拭いながら、荷物をまとめていると、部屋の隅に積まれていた『ひとこと思い出ノート』が目に止まった。
開くと、『自然に触れて癒やされた』『空気が綺麗で気持ちいい』など、自然に感動するコメントが多い中、『彼のことは忘れて、前を向くぞ!』『新しい恋をします!』と、別れた人達のコメントもあり、胸に刺さった。自分もいつか忘れる事が出来るのだろうか・・・新しい恋を見つけるなんて・・・きっと無理だ・・・
瑞穂は、夢みた未来の自分を想像して、机に向かって余っていたページに絵を描き始めた。しばらくして書き終えると、
「私・・・何を書いてるんだろう」
と、ノートから書いたページを破り、丸めてゴミ箱に捨てた。
そして、一睡もすることなく朝を迎え、瑞穂は東京へと帰って行った。
東京に戻ってから1週間。瑞穂は、何も手につかず、瑠宇斗のことを考えていた。
瑠宇斗に別れようと言われたけど、その理由は私を思ってだけの言葉だった。
「瑠宇斗さんの本心はどうだったんだろう・・・本当に藤野さんのことが好きか確かめたい・・・」
そう思うと、また瑠宇斗への思いが膨れ上がり、声が聞きたくて、ひと目会いたくて、瑠宇斗のことばかり考えてしまっていた。
「やっぱり瑠宇斗さんに会いたい・・・」
瑞穂は、明日の開店前に瑠宇斗に会えるように、新幹線では無く、今夜出発する高速バスで行くことにした。
瑞穂は母の敦実に、
「お母さん、今夜ね、大学時代の女子会があるみたいなの。遅くなるみたいで、友達の家に泊まらせてもらうことになったの・・・明日の夜には帰って来るけど心配しないで」
と、伝えると敦実は何処に行くか察したが、「気をつけてね」とだけ言って、仕事に出掛けた。
急いで明日の朝に着く高速バスのチケットの手配や癒怒町へ行く準備をし、出発時間が近づくと胸の高鳴りが増してきた。