あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 🐺🐺🐺
 そして、翌日の夜の11時58分。
 皆が集合し、喜見之神が現れ、覚悟を決めた百花が横になった。
 「信司、用意はいいな?」
 強志が声を掛けると、信司は震えながらも、力強く頷いた。

 そして迎えた12時・・・
 喜見之神が手をかざすと、光が百花を包みこんだ。
 「よし!信司!今だ!」
 信司が口移しに神水を百花に飲ませて、目が覚めるのを待った。が・・・いつまで経っても目を覚まさない。
 「百花さん!百花さん!目を覚まして下さい!」
 必死で信司が声を掛けるが、百花は少しも反応しない。
 「魂は抜けて無いが目を覚まさないとは・・・融合が上手くいってないのか・・・」
 「もしかして、このまま目を覚まさないとか・・・」
 「・・・それもあり得るかもしれない」
 「百花さん!お願いです!目を・・・目を覚まして下さい!・・・・お願い・・・お願いです・・・」
 ひざまずいて項垂れる信司は、ただ涙を流しながら百花の名前を呼び続けた。
 瑞穂は、その2人を見て、自分と瑠宇斗を重ねる。
 このまま終わっちゃうなんて・・・ダメに決まっている・・・2人は幸せにならないと・・・瑞穂は横たわる百花のそばに座った。
 「百花さん・・・お願い・・・信ちゃんを1人にしないで・・・私達の子供を抱っこして・・・お願い・・・お願い、目を覚まして」
 瑞穂は百花の手を取り、握り締めた。
 「百花、瑞穂を悲しませるなよ・・・唯一の友達なんだろ?」
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