あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 瑞穂の手に瑠宇斗が手を重ねた時、瑞穂から紫と白の光が現れ、瑠宇斗から銀色の光が現れると、瑞穂のお腹の周りで混ざり合い、その光はゆっくりと百花を包み込んだ・・・
 「百花さん・・・愛してます・・・目を覚まして下さい・・・」
 百花の唇に、信司が唇を重ねると、光が百花の体の中に吸い込まれていくように消えていった・・・
 「・・・し・・・信・・・司・・・」
 「も、百花さん!」
 信司は目を覚ました百花を抱きしめた。
 「おぉ!成功したぞ!これで百花も人間として生きていけるぞ!よし!早速手配が必要だな!色々なことは俺に任せろ」
 「ありがとうございます!宜しくお願いします!皆さん、僕達のために・・・」
 「みんな・・・ありがとう・・・信司・・・ありがとう・・・」
 百花は涙を流して、信司に抱きついた。

 「2人とも良かった・・・本当に良かった・・・い、痛っ・・・」
 瑞穂は規則正しいお腹の痛み感じた。
 「瑞穂!大丈夫か?」
 「ちょっと・・・チクチクと痛くて・・・」
 「もしかして・・・」
 「もしかしてかもです・・・」
 「緑運さん!お願いしていいですか?!」
 「もちろんだ!私は瑞穂を、灯樹は瑠宇斗を山道の所まで連れて行く。すぐに救急車を呼べ!その方が安心だ」
 「はい、宜しくお願いします」
 「瑠宇斗さん!瑞穂さん!ありがとうございます!」
 「信司君!百花を頼むぞ!あとは宜しくお願いします、強志さん」
 「任せろ、何かあれば直ぐに俺を呼べ!」
 瑠宇斗は頷くと、緑運達に連れられて、スマホの電波が届くと同時に救急車を呼び、病院へと向かった。
 「瑞穂、俺がそばにいるからな!」
 「はい・・・あなたも頑張るのよ、羽瑠・・・」

 こうして、深き愛で授かった2人の息子、『羽瑠』が元気よく誕生した。
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