空虚な4分前に最恐な光を〜それが、運命だから〜
「……下っ端って便利屋だね。」
そう、独り言を呟く。
下っ端が来るまで、円周率を唱えながら待つ。
「3.141592653589793238462643383279502884197169399375…」
283桁の時に星龍らしき暴走族がやってきた。
…見るからに、ツッパリ向いてない。
第一印象がこれ。
いやいや、だって、茶髪のツーブロックにピアス一個だよ!?
どこから見ても誠実だわ。
「…すんませんっ!待たせちゃって。」
うわ。いい子だ。
「いやいや。大丈夫。」
「じゃあ、オレの後ろに乗ってください!バイクの乗り方、分かるっすよね?」
「うん。」
ぴょんっとバイクに乗ったらすぐに走り出した。
……うわーお。あーんぜーんうーんてーん、さーいこーでーす。
「アンタの名前は?」
「孤月ヨルでーす。」
「おぉ!ヨルか。オレは大介!よろしくっす!」
「お願いします。」
「堅いっすね。」
「俺、これが普通なんで。」
一般人(絶対違う)と話したのは久しぶりだった。

