バレンタインはキスをして
『バレンタインはキスをして』
颯と結婚して4年目のバレンタインがやってきた。
この日は私にとっては特別な日。
だって愛する旦那様、颯のお誕生日だから。
──チン、と軽快な音が鳴って私はオーブンを覗き込む。
「うん、いいかんじ」
ヒョウの形をしたクッキーはこんがりと焼けて甘い匂いがキッチンに充満する。
毎年、この辺りで子供たちや颯が気づいて味見にやってくるのがお決まりなのだが今日は静かだ。
(お義父さん、大丈夫かな……)
私が颯からデートに誘われたのはつい昨晩のことだ。
元々家族で出かけるつもりで互いに休みをとっていたのだが、昨日、仕事から帰ってきた颯が言うには、気を利かせたお義父さんが子供たちとミャーを預かってくれるとのことで、急遽二人きりで過ごすことになったのだ。
スマホをチラッと確認するがお義父さんからも颯からも連絡はない。
(颯そろそろ、帰ってくるかな)
この日は私にとっては特別な日。
だって愛する旦那様、颯のお誕生日だから。
──チン、と軽快な音が鳴って私はオーブンを覗き込む。
「うん、いいかんじ」
ヒョウの形をしたクッキーはこんがりと焼けて甘い匂いがキッチンに充満する。
毎年、この辺りで子供たちや颯が気づいて味見にやってくるのがお決まりなのだが今日は静かだ。
(お義父さん、大丈夫かな……)
私が颯からデートに誘われたのはつい昨晩のことだ。
元々家族で出かけるつもりで互いに休みをとっていたのだが、昨日、仕事から帰ってきた颯が言うには、気を利かせたお義父さんが子供たちとミャーを預かってくれるとのことで、急遽二人きりで過ごすことになったのだ。
スマホをチラッと確認するがお義父さんからも颯からも連絡はない。
(颯そろそろ、帰ってくるかな)