ポンコツ御曹司の初恋は…
先週から色々有りすぎて、まだ週半ばだけど疲れが半端ない。
昨日の出来事を考えると、会社には行きたくないけど辞めるわけにはいかないし、いつまでも休むわけにもいかない。

みんなの視線を気にしながらデスクについた。
就業時間に合わせて席に着いたからとりあえずはセーフなんだけど、昼休みには薫からも質問責めに会うんだろう。
アイコンタクトをとってきた。
美玖ちゃんはいつもギリギリだからまだ来てないんだと思っていたけど、就業時間になっても来なかった。

しばらくして課長が応接室に入っていった。
来客は、美玖ちゃんの依頼を受けた『退職代行』の人だと受付から連絡が入っていた。
やっぱりもう辞めるんだ。
騒がしかったし、顔を会わせたくない人が一人でもいなくなる方が私的には助かった。

しばらくして課長が教育係の私のところにやってきた。
「白石が退職することになった。たぶん違うと思うけど、瀬戸から虐めを受けたって言ってきた。一応、話を聞かせてくれないか」
はぁ?
それはちょっと逆なんじゃない!
堅太郎との結婚が決まったやっかみで、有ること無いこと適当な話を言いふらしたと言ってきたらしい。
「もちろん同席させていただきます」
応接室に入ると堅太郎もいた。
うつむいて、こっちを見ないでじっとしている。
会いたくないのは私も一緒。
目も合わせないで、いつもは堂々としている堅太郎が小さく見えた。
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