迷信の生贄花嫁、食べられると勘違いしたまま竜王陛下の溺愛が始まって戸惑ってます~食べるって物理的な意味ですよね?~


 寝不足の状態で日中起きているのは相当辛いはずだ。
 悪循環な生活が続けばいずれ身体を壊してしまう。

 身体は資本だ。健康に気をつけなくてはいけないのはさることながら、一日の疲れを回復するには睡眠が不可欠。
 シドリウスはその大事なプロセスに支障をきたしている。

「最近は、もっぱら悪夢のバリエーションが増えてだな。寝つきが悪くなっているのも重なって困っている。恐らく夢のせいで入眠するのを恐れているんだろうな」
 話を聞いて眉尻を下げるフィリーネは、どうすればシドリウスが穏やかに眠れるか思案投げ首になる。

(うーん、私の力でシドリウス様はぐっすり眠れるでしょうか? 毎日魘されているとなると祈るだけでは効果は期待できない気がします)
 マーシャたちと違い、シドリウスは緊張やストレスが原因ではなさそうだ。
 フィリーネは自分が眠れない日はどうしていたかを思い出す。

 確か紫紺蝶がやって来て、寝つくまで枕元にいてくれた。側にいてくれたおかげで、朝までぐっすり眠れた。


「なかなか寝つけないのでしたら、私がシドリウス様と一緒に寝ます!」
 名案だと手を合わせて顔を輝かせるフィリーネ。
 その一方でシドリウスはギョッとした。

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