【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
 ゴトフリーもそういう気持ちをわかっていてくれているとアリスは思っていたのだが、違ったのだろうか。

 例えて言えば、ゴトフリーが自分の仲の良いリリアに浮気するようなものだ。

 彼に誘われてもリリアは嫌悪感を出して即断ってしまうだろうし、すぐにアリスへと報告するだろう。

 だから、彼らもそういった信頼感のある関係性だと思っていた。

 アリスは戸惑ったままで、また言葉を重ねた。

「……ゴトフリー。あのね。あの時にブレンダンさんに相談していた事は、ゴトフリーが心配するようなことじゃないの。それは、本当なんだよ」

 間近にある紺色の瞳をじっと見つめてアリスはそう言ったけれど、ゴトフリーはそれを聞いてもなお、不満気な表情を崩さなかった。

「何で、あいつに……ブレンダンに言えて、俺には言えないの。アリスは俺の彼女なのに……」

 彼はそう言ってからアリスのちいさな耳を軽くかじると、舐めはじめた。

 アリスの荒くなった吐息に、満足気に笑う。白い首筋にも自分の存在を刻みつけるように、いくつも赤い痕を残し、ちりっと時折痛みが走りそんな事で彼の強い所有欲を感じてしまった。

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