【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
その本は、ちょっと高めの位置にあったけれど、背伸びして手を伸ばせば、用意されている踏み台を持ってくるまではなさそうだ。目一杯手を伸ばしてその本を取ろうと苦戦している時、頭のすぐ後ろでくすっと笑う声が聞こえて、大きな手がアリスの手に重なった。そして、本を書棚から抜き取るとその登場に驚いているアリスに手渡した。
「……ここは俺に恋に落ちる場面だよ。アリス」
もうとうの昔に恋に落ちてしまっているその人の顔を見上げて、アリスは微笑んだ。今は職務上身につけている黒い竜騎士服ではなくて、私服の水色のシャツを着ている。その淡い色味は優しげな可愛らしい顔によく似合う。
「ゴトフリー。今日はもう帰ったんじゃなかったの?」
竜騎士の彼は今日の朝まで魔物退治に駆り出されていて、仕事に来たばかりのアリスに今から帰るからと挨拶して行ってしまったから、とっくに帰ったものだと思い込んでいた。うんと軽く頷いて、彼は持っている大きめのバックを見せる。
「……ここは俺に恋に落ちる場面だよ。アリス」
もうとうの昔に恋に落ちてしまっているその人の顔を見上げて、アリスは微笑んだ。今は職務上身につけている黒い竜騎士服ではなくて、私服の水色のシャツを着ている。その淡い色味は優しげな可愛らしい顔によく似合う。
「ゴトフリー。今日はもう帰ったんじゃなかったの?」
竜騎士の彼は今日の朝まで魔物退治に駆り出されていて、仕事に来たばかりのアリスに今から帰るからと挨拶して行ってしまったから、とっくに帰ったものだと思い込んでいた。うんと軽く頷いて、彼は持っている大きめのバックを見せる。