【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
その時に、通りの向こうから綺麗な光を弾く金髪が見えた。泣きそうになっているアリスの状態を一瞬で視認したのだろう。その顔は険しい。
「その汚い手離せ」
アリスはそう言葉を放った自分を助けに来てくれたはずのゴトフリーの表情の抜け落ちた顔を見て、思わず本能的な恐ろしさを感じた。鋭く空気を切り裂くような攻撃的な視線は、彼が何度も戦場で死線を越えた人間であることを思い出させたから。
「あ? 一人でいきがりやがって、こっちは五人も居るんだ、お前なんかすぐに……」
無言で近づき、その後の言葉を紡ぐ前にアリスの腕を掴んでいたその男の顎を蹴りあげると、最初からそうなると決められていたことのように、近くに居たにやにやと下卑た笑いを浮かべていた男たちを順番に流れるような動きで地に伏させた。
そしてあまりの出来事に呆気に取られたままのアリスの腕を掴むと、さっと走り出した。慌ててそれに続いて足を早める。
「……えっ? ゴトフリー?」
「その汚い手離せ」
アリスはそう言葉を放った自分を助けに来てくれたはずのゴトフリーの表情の抜け落ちた顔を見て、思わず本能的な恐ろしさを感じた。鋭く空気を切り裂くような攻撃的な視線は、彼が何度も戦場で死線を越えた人間であることを思い出させたから。
「あ? 一人でいきがりやがって、こっちは五人も居るんだ、お前なんかすぐに……」
無言で近づき、その後の言葉を紡ぐ前にアリスの腕を掴んでいたその男の顎を蹴りあげると、最初からそうなると決められていたことのように、近くに居たにやにやと下卑た笑いを浮かべていた男たちを順番に流れるような動きで地に伏させた。
そしてあまりの出来事に呆気に取られたままのアリスの腕を掴むと、さっと走り出した。慌ててそれに続いて足を早める。
「……えっ? ゴトフリー?」