【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
 突然のゴトフリーの元カノの来襲に頭が真っ白になってしまって、アリスは何か言いたいけれど、頭の中が渦巻いて何も出てこない。しばらくそんな様子を見て、嘲笑うようにキャサリンは続けた。

「話せば面白いし女の子をとっても大事にするんだけど、嫉妬深いし貴方も大変よね? そうね、頭の良い文官さんだから、お堅い話ばかりしているのかしら。私と付き合っている時は……」

「それこそ、貴方に何の関係もないんじゃないですか。まるで別れた男に未練あるみたいで見苦しいですよ」

 親友を傷つけるためだけに放たれる言葉を遮って、リリアはアリスを庇うように立ち上がった。そんなリリアと睨み合ってから、ふんと息をついてキャサリンは目を眇めた。

「彼は竜騎士だから、今でももったいないことをしたとは思ってるんだけど、私は束縛がきつくて音をあげちゃったの。あなたは長く付き合えると良いわね」

 それを聞いて、何かが吹っ切れたアリスはガタンと立ち上がって、目の前に居るキャサリンの目をまっすぐ見た。

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