【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
「ゴトフリーの価値を竜騎士だからの一言で終わらせるあなたになんか、一生あの人の本当の良さはわからない。それに、ゴトフリーは私のことが本当に好きだから独占欲を出してくれるのはすごく嬉しいもの、それを他人にあれこれ言われる筋合いはないわ……それに彼は私のものなんだから、もう近づかないで」

 淡々とやり返したアリスの言葉を聞いて、不満げに鼻を鳴らすとキャサリンはそれ以上何も言わずに去っていった。

 その時に出入り口付近からヒュウっと口笛がしてそちらに目を向けると、黒い竜騎士服を着た大柄な男性の十人ほどの集団が皆こちらを見て、その中の一人を他の全員が小突いている。

「……ゴトフリー」

 どうやら城内のどこかで仕事だった竜騎士達が、移動中に騒ぎを聞きつけてこちらに来ていたらしい。その中に顔が赤くなっている彼氏を見つけたアリスは、あの人達にどこから聞かれて居たのだろうと思ってやっぱり自分も真っ赤になってしまった。

 もみくちゃにされて黒い集団からやっと押し出されたゴトフリーは、制服のスカートを握りしめ所在なく立っているアリスの元へとやってきた。

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