【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
「ん? 俺ね、多分わかっているかもしれないけど、好きな女の子が嫌がったり恥ずかしそうにするのを見るのがすごい好きなんだよね。だから、そういうアリスを見れる機会(チャンス)を逃したくなかったから」

 確かに普段は優しいゴトフリーがそういった時にやけに意地悪になるのはわかっていたけれど、まさか今入ってくるとは思わなかった。

 全く悪いことをしたとは思っていないあっけらかんとした様子でゴトフリーは体を軽く流すと、大きな湯船に入りどうにも動きようがなくて縮こまったままのアリスを後ろから抱きしめた。

「アリス。どこをどうやって、チェックするの? 俺も手伝うから教えてよ」

 大きな手は腰をさまようと、やわやわと下腹の辺りを揉み始めた。自分の体型はあまり細いとか華奢とは言えないとわかっているアリスは、ぱしゃんと音をさせて彼から離れた。

「やっ……そこは触らないで」

「どうして? アリスはどこも、可愛いのに」

「もうっ……肉がついてるから駄目なの。ゴトフリーみたいに鍛えて無駄な肉がない人じゃないから、駄目」

 やはり彼は笑い出しそうになることを、我慢している微妙な表情になった。

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