【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】

03 彼との夜

 薄暗い寝室の中、アリスは柔らかいベッドの上に降ろしてもらうと、自ら思い切りよく服を脱いだ。

 寒い季節のはずなのに飲みすぎたお酒のせいで着ている服がまとわりつくようで邪魔に思えた。下着姿になった自分をじっと見つめるゴトフリーを誘うように、手を後ろについた。

「脱がないの?」

 その言葉にはっとしたように一度体を震わせると、ゴトフリーは何かを振り切るように一気に服を脱いだ。

 竜騎士で鍛え抜かれた彼の体は、もちろんそのお腹は見事に割れていて配置良く筋肉が付いていた。

 黒い下着だけの姿になった彼を、まじまじと見てアリスはふふっと笑った。

「すごい。良い体してる」

 もちろんアリスは男性の体を間近に見るのはこれがはじめてだけど、近衛騎士たちは城内部の訓練場で鍛錬を積むため、内勤のアリスは暑い季節に上半身裸の男性を見ることはままあった。

 けれど、こんなに鍛え上げられた美しい体をしている人は、いなかったような気もする。

(なんでかな……惚れた欲目なのかもしれないけど)

 けれど、そんなことは、今はどうでも良かった。その体が今から自分を抱いてくれるなら。

< 18 / 262 >

この作品をシェア

pagetop