【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
「……今日、失恋した奴と比べた?」
切ない目をして問いかけてくるその声音は、誰かに嫉妬しているようにも思えてアリスは胸が詰まった。
そして、そんな訳がないと、思い直した。
(あの場所で会ったのが初めてのはずの私たちに、名前のつけられる関係なんてない。これはこの夜だけの関係を、盛り上げるためだけの言葉遊びなんだから)
そうして、明日になれば、この人は一夜だけ関係したアリスのことを、すぐに忘れてしまうだろう。
(でも、今夜は……私だけのゴトフリー・マーシュだわ)
「……どうかしら。ねえ、早く来て。寒くなってきたわ」
暖炉に暖められた空気から逃げるように奥の寝室に来たので、服を脱ぎ捨てると肌寒く思えたアリスは手を広げて彼を待った。
ゴトフリーはやっぱり何か考えているようだったが、すぐにベッドへとギシッと音を立てて上がり、自分を待つアリスを抱きしめてキスをした。
キスは切実な想いを告げるような、荒々しいものだった。
動きは初心者のアリスにはついていくので精一杯だったけれど、彼の首裏に手を回してそのひどく熱い体温を逃さないように大きな体を抱きしめた。
切ない目をして問いかけてくるその声音は、誰かに嫉妬しているようにも思えてアリスは胸が詰まった。
そして、そんな訳がないと、思い直した。
(あの場所で会ったのが初めてのはずの私たちに、名前のつけられる関係なんてない。これはこの夜だけの関係を、盛り上げるためだけの言葉遊びなんだから)
そうして、明日になれば、この人は一夜だけ関係したアリスのことを、すぐに忘れてしまうだろう。
(でも、今夜は……私だけのゴトフリー・マーシュだわ)
「……どうかしら。ねえ、早く来て。寒くなってきたわ」
暖炉に暖められた空気から逃げるように奥の寝室に来たので、服を脱ぎ捨てると肌寒く思えたアリスは手を広げて彼を待った。
ゴトフリーはやっぱり何か考えているようだったが、すぐにベッドへとギシッと音を立てて上がり、自分を待つアリスを抱きしめてキスをした。
キスは切実な想いを告げるような、荒々しいものだった。
動きは初心者のアリスにはついていくので精一杯だったけれど、彼の首裏に手を回してそのひどく熱い体温を逃さないように大きな体を抱きしめた。