【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
何度か戸を叩いたが、反応はない。扉を隔てたすぐそこに彼女の気配は感じるものの、じっと息を殺しているのか、音はしなかった。あまりしつこくしても、あのままの姿では風邪をひかせてしまうかもしれない。今日はここで諦めるべきだろう。
(参った。完全に対応を間違えたな)
でも冷静に考えると、あれだけ拒否されるってことは逆に言うと意識されている証拠だ。
そう思い至り、ゴトフリーはゆっくりと廊下を歩きだし、綻びそうになる口元を引き締めた。
書類を出しにいく一瞬しか今まで接触できなかったあの子と、これで名前を知り合う仲になった。まるで昨日の夜のことから、全て夢のように思えるが、現実だ。今まで名前も知ってもらえず、彼女について何も知らなかったのだ。それに比べたら、どんな一歩だとしても前進は前進だろう。
(そうだな、良いか。これから時間は、たっぷりとある。とにかく、手を出されないように彼女のことを狙っている奴らを牽制するのが先か)
自らこの胸に飛び込んで来た、柔らかで甘い匂いのするかわいいうさぎ。一度この手を離れたが、それも時間の問題だ。
周到に罠を巡らせて、必ずまた捕まえてみせる。
(参った。完全に対応を間違えたな)
でも冷静に考えると、あれだけ拒否されるってことは逆に言うと意識されている証拠だ。
そう思い至り、ゴトフリーはゆっくりと廊下を歩きだし、綻びそうになる口元を引き締めた。
書類を出しにいく一瞬しか今まで接触できなかったあの子と、これで名前を知り合う仲になった。まるで昨日の夜のことから、全て夢のように思えるが、現実だ。今まで名前も知ってもらえず、彼女について何も知らなかったのだ。それに比べたら、どんな一歩だとしても前進は前進だろう。
(そうだな、良いか。これから時間は、たっぷりとある。とにかく、手を出されないように彼女のことを狙っている奴らを牽制するのが先か)
自らこの胸に飛び込んで来た、柔らかで甘い匂いのするかわいいうさぎ。一度この手を離れたが、それも時間の問題だ。
周到に罠を巡らせて、必ずまた捕まえてみせる。