【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
「もちろん段階を踏んで、とは思っていたんだけど、君をその不安にさせたくないし、その……」

 昨夜は結構な量を飲んでいたとはいえ処女だった彼女を気遣うことなく、自分勝手に最後までしてしまった。はじめてだったし今体はつらいはずだ。そんな時にここで、前から窓口で見かけて気になっていたことや、自分の望んでいる将来的な色々を言ってしまって良いものか、ゴトフリーは逡巡した。

「……出てって」

 絞り出すようなその声を聞き、ゴトフリーは慌てた。彼女の大きな目は据わっていて、拒否感を全身から放っていたからだ。これはまずいと顔を青くしたのも遅い。

「ちょ、ちょっと待って。アリス。俺の話を最後まで……」

「やっ、もうっ……出てっててば」

 こんな時なのに、勢いよく立ち上がったアリスのぷるんと揺れる大きな胸に思わず顔を赤くしてしまう。そのまま玄関の外まで押し出されてしまうまで、呆気に取られてしまった。

「一回したからって、自分の女だなんて思わないでっ」

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