【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
 だから、ずっと何か話しかけるチャンスが出来るのを待っていた。

「ゴトフリー、なんだよ。変な顔して」

 ナイジェルはゴトフリーが自分の席で頬杖をついて考え事をしているのを見て、話しかけてきた。

 同期の竜騎士との間の絆は、なんと例えて言って良いかわからない。

 本当に幼い頃から集められ、そして訳もわからぬままに競わされその中でも勝ち残ってきた間柄だが、共に竜騎士になるために死にたくなるくらいの辛い試練を幾度となく乗り越えてきたのだ。

 それはもう、血を分けた兄弟ほどの絆が出来ていてもおかしくないくらいに。

「今日もダメだった。書類渡して、はい終わりだった」

 落ち込んでいる様子のゴトフリーにナイジェルは肩をすくめた。

「お前、今まで狙った女の子は全員落としてきたんだろ。その手管を活かせば良いじゃないか」

 確かにそれはそうかもしれないが、どうしてもこれだけは失敗したくないと思うと何を話しかければ良いかわからなかった。

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