【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
「アリスがそう望んだんでしょ。自分とお付き合いしたいっていう男性を袖にし続けているのはアリスよ。今アリスは元カノともう親しく話さないでっていう権利もないんだから、不満に思っても何も言うことは出来ないわね」

 そんなことはアリス自身、一番良くわかっていた。あの光景を見てすごく嫌な気持ちだったけれど、それを何の約束も交わしていないゴトフリーにぶつける権利はないとわかるくらいには分別はついていた。

「……ゴトフリーがあの子とまた付き合ったらどうしよう」

「あのね、悪い方向に考えていると、だんだんとそうなるわよ、逆に良いように考えてみたら? アリスの世界を作っているのはアリス自身だもの」

「でも……でも」

 明らかに悪い方向に考えすぎて言葉を失ってしまったアリスが落ち着くまで待ってから、リリアは言った。

「アリス、私ね。人間、結局納まるべきところに納まると思うの」

 急に話を変えたリリアにアリスは何が言いたいかわからなくて首を傾げた。

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