【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
 彼はゆっくりとした動作で頭を一度撫でてから、すぐに音を立てないようにして帰っていってしまった。

 廊下を歩いているゴトフリーの足音はすぐに聞こえなくなって、サハラ室長の「あれ?もう帰っちゃうのー?」という遠慮のない声だけ聞こえてきた。

 アリスは薄闇の中、ゆっくりと目を開けるとさっきまで居た彼のくれた熱を逃がさないように額に触った。

(……私も好き。バカ)


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