【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
その言葉を聞いてから、すぐに立ち上がると、今ゴトフリーがどこに居るのかを詳しく聞くためにエディに詰め寄ってから、室長に早退の許可を得て、更衣室で何とか私服に着替えると、アリスは彼の居るという治療院へと向けて走り出したのだ。
自分に出せる限りの速度で走っているアリスにはもう、その辺の記憶が曖昧だった。
(室長になんて言って早退したんだっけ。ううん、もう良いや、そんなことは)
アリスがその治療院へと辿り着き、受付で彼の名前を伝え病室の番号を尋ねると、身分証明のため、身内に届くはずの危急の連絡状の提出を求められた。
「あの、届いてないんですかね……失礼ですが、マーシュさんとどういったご関係ですか?」
受付に居る女性にそう訝しげに尋ねられて、荒い息をつきながらも、何も言う事が出来なかった。どんな関係。友達でも、恋人でも、何でもない。なんなのだろうか。その関係に名前をつける勇気を持てなかったのはアリスだ。でも彼はずっと、それを求めてくれていたではないか。
アリスはその言葉に何も言えずに、よろよろと待合室にある椅子へと座り込むと、人目も気にせずに泣いてしまった。
自分に出せる限りの速度で走っているアリスにはもう、その辺の記憶が曖昧だった。
(室長になんて言って早退したんだっけ。ううん、もう良いや、そんなことは)
アリスがその治療院へと辿り着き、受付で彼の名前を伝え病室の番号を尋ねると、身分証明のため、身内に届くはずの危急の連絡状の提出を求められた。
「あの、届いてないんですかね……失礼ですが、マーシュさんとどういったご関係ですか?」
受付に居る女性にそう訝しげに尋ねられて、荒い息をつきながらも、何も言う事が出来なかった。どんな関係。友達でも、恋人でも、何でもない。なんなのだろうか。その関係に名前をつける勇気を持てなかったのはアリスだ。でも彼はずっと、それを求めてくれていたではないか。
アリスはその言葉に何も言えずに、よろよろと待合室にある椅子へと座り込むと、人目も気にせずに泣いてしまった。