追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
(どう転んでもあいつに愛されている限り、姉様は幸せになれる。それに比べて、あたしと来たら……)
どれほど望んだところで白馬に乗った王子様に選ばれることはなく、危険を犯してまで姉の身代わりとなって尻拭いをする羽目になった。
(あの女さえ、いなければ……)
アオリは姉が妬ましく、そして羨ましくて仕方がない。
だが――。
その気持ちを本人にぶつけてはならないと考えられる理性だけは、まだ残っていた。
(姉様に消えろ、なんて心ない言葉をぶつけてみなさい。きっと、あの男に消されるわ)
ダリウスに対する姉への執着は、異常の一言に尽きる。
一体、ラシリネのどこに彼を狂わせるような魅力があるかまでは不明だが……。
そういうものだと受け入れるしかない。
反論したところで、幸せになれるとは限らないのだから。
「ようこそ、我が王城へ! 聖女アオリよ、これからこの国を守護する障壁を、展開してくれ!」
「ええ、もちろんです。陛下。おまかせください」
こうしてアオリは任命式を経て、アデラプス王国の聖女となった。
(姉様の解任式をしないままで、本当にいいのかしら……?)
そんな疑問を、脳裏に思い浮かべながら。
どれほど望んだところで白馬に乗った王子様に選ばれることはなく、危険を犯してまで姉の身代わりとなって尻拭いをする羽目になった。
(あの女さえ、いなければ……)
アオリは姉が妬ましく、そして羨ましくて仕方がない。
だが――。
その気持ちを本人にぶつけてはならないと考えられる理性だけは、まだ残っていた。
(姉様に消えろ、なんて心ない言葉をぶつけてみなさい。きっと、あの男に消されるわ)
ダリウスに対する姉への執着は、異常の一言に尽きる。
一体、ラシリネのどこに彼を狂わせるような魅力があるかまでは不明だが……。
そういうものだと受け入れるしかない。
反論したところで、幸せになれるとは限らないのだから。
「ようこそ、我が王城へ! 聖女アオリよ、これからこの国を守護する障壁を、展開してくれ!」
「ええ、もちろんです。陛下。おまかせください」
こうしてアオリは任命式を経て、アデラプス王国の聖女となった。
(姉様の解任式をしないままで、本当にいいのかしら……?)
そんな疑問を、脳裏に思い浮かべながら。