追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「君にとって、神の言葉は絶対だ。本来であれば、逆らうばどあり得ない」
「疑っているのですか?」
「君が我が帝国の外へ出るのは問題ないとは断言したが、この帝国が危機的状況に陥ることはないとは言われていなかったからな」
「そうですか……」
ダリウスは疑り深い性格だ。
絶対に安全だとわかるまでは、民を従えて大きな行動をしたくないのだろう。
(お義父様が私に説得を頼むのは、無理もないわね……)
彼は1度決めたら、周りの意見を聞かずに意固地になるタイプだ。
最悪の場合は、心を通じ合わせる前のように険悪な雰囲気にもなりかねない。
それでもラシリネは、諦めるわけにはいかなかった。
「神様にとって、ここは私の守護する帝国です。妹を退けている間に危機が訪れたら、陛下は怒り狂いますよね?」
「当然だ」
「これは陛下の性格を知っていれば容易に想像がつく話です。指摘せずにいるなんて、ありえません。きっと、大丈夫ですよ。神様が信仰心の深い聖女を裏切るなんて、聞いたことがありませんし……」
「わふん!」
大人しく床に伏せていたスノーエルが、「心配いらねぇよ」と元気な鳴き声を上げる。
神を下ろす器が元気満々に言うのであれば、信頼度は高いだろう。
「疑っているのですか?」
「君が我が帝国の外へ出るのは問題ないとは断言したが、この帝国が危機的状況に陥ることはないとは言われていなかったからな」
「そうですか……」
ダリウスは疑り深い性格だ。
絶対に安全だとわかるまでは、民を従えて大きな行動をしたくないのだろう。
(お義父様が私に説得を頼むのは、無理もないわね……)
彼は1度決めたら、周りの意見を聞かずに意固地になるタイプだ。
最悪の場合は、心を通じ合わせる前のように険悪な雰囲気にもなりかねない。
それでもラシリネは、諦めるわけにはいかなかった。
「神様にとって、ここは私の守護する帝国です。妹を退けている間に危機が訪れたら、陛下は怒り狂いますよね?」
「当然だ」
「これは陛下の性格を知っていれば容易に想像がつく話です。指摘せずにいるなんて、ありえません。きっと、大丈夫ですよ。神様が信仰心の深い聖女を裏切るなんて、聞いたことがありませんし……」
「わふん!」
大人しく床に伏せていたスノーエルが、「心配いらねぇよ」と元気な鳴き声を上げる。
神を下ろす器が元気満々に言うのであれば、信頼度は高いだろう。