隠していた想いを伝える時


 今までただゼミが同じという存在だったのに、突然私の心の中に入ってきた翔真くん。

 約半年付き合った彼氏に振られた日だというのに涙は一滴も出なかった。

 それは紛れもなく、翔真くんが雨の降る公園で私を助けてくれたからだ。


 翔真くんのことで頭がいっぱいで、振られたことなんてほとんど考える余裕がなかった。

 翔真くんがいなかったら、私は雨に濡れたまま家に帰って、一人で寂しく泣いていたかもしれない。


 我ながら、とてもずるい女だと思う。

 こうやって翔真くんの好意に甘えて、寂しさを紛らわせているんだから。

 だけど、翔真くんの真っ直ぐな想いに、心が動かされてしまったのは間違いなかった。


 この後は二人でたわいもない話をして、そのまま翔真くんの腕の中で寝てしまった。

「おやすみ、莉乃……。大好きだよ」

 微睡の中、翔真くんの優しい声が聞こえた気がした。




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