〜癒しcaffeへようこそ2(それぞれの恋路編)〜
奈帆さんは敬介さんに本音をぶつけたようです。嘘をついて付き合えないのが、正直な奈帆さんらしいですよね⁇奈帆さんの本当の気持ちを聞いて、敬介さんはどうするのでしょう⁇



敬介さんは、下を向いて少し考えています…でも、その後に決意したようにゆっくりと口を開きました。



「奈帆さんは、ダメな女性なんかじゃありません。人を条件で見るのは当たり前なことだし、良い条件で相手を見るのは、悪い事ではないと思います。僕はこのcaffeで奈帆さんに僕の淹れたコーヒーを毒味してもらったり、好きなミステリー小説の話をしている内に、奈帆さんの優しさに惹かれて、奈帆さんを好きになりました。奈帆さんは僕のようなどもり声の男でも分け隔てなく話してくれる優しい女性です。だから、僕は奈帆さんが条件でしか男の人を見られなくても、奈帆さんの全てを受け入れます。こんな僕じゃやっぱりダメでしょうか⁇」



敬介さん‼︎それは奈帆さんか理想の男性像に挙げていた全てを包み込んでくれる包容力のある男性像にぴったりじゃないですか⁈



敬介さんの言葉を聞いて、奈帆さんはクスッと笑っています。奈帆さんやっと笑顔になりましたね。



「敬介さん…それなら私が、条件で敬介さんを品定めしてそういう目で見るとは思わないんですか⁇私は敬介さんを好きだからお付き合いするわけではないのかもしれないんですよ⁇」



奈帆さんの言葉は中々シビヤです。敬介さん心にぐさっときてしまったんじゃないですか⁇



敬介さんは奈帆さんの言葉を聞いてやはり少し考えています。



「それでも、やっぱり僕は奈帆さんとお付き合いしたいです。お付き合いしていく内に、奈帆さんに条件だけではなく、心も好きになってもらえるかもしれない…奈帆さんに好きになってもらえるように、僕頑張ります」



よく言った敬介さん‼︎そこまで言われたら、奈帆さんもう敬介さんとはお付き合いしない訳にはいきませんよね⁇



奈帆さんは敬介さんの言葉をに少し驚いたように目を丸くして、その後「あはは」と大声で笑いました‼︎



「負けました敬介さん‼︎分かりました‼︎私達お付き合いしましょう‼︎敬介さんて見た目よりずっと積極的なんですね‼︎デートの時もそうだったけど、私見直しちゃいました」



笑いながら敬介さんに負けを認めた奈帆さんは、敬介さんとはお付き合いする事を決めたようです‼︎「でも…」と言葉を続け、奈帆さんは恥ずかしそうに少し俯きました。



「でも…好きにさせようと頑張って頂かなくても、私はとっくに敬介さんが好きなんですよ。私は敬介さんが思っているよりずっと打算的で我儘な女なんです。これから私の本性を知っても、驚いたりがっかりしたりしないでくださいね⁉︎これから宜しくお願いします」



奈帆さんは笑顔で敬介さんに自分の気持ちを告白しました。



奈帆さんから念願の好きと言う言葉を聞けて敬介さんの顔は茹蛸のように真っ赤になっています。



「はい。こんな僕ですが、末永く宜しくお願いします」



敬介さんは奈帆さんに深々と頭を下げました。2人の間に和やかな幸せな空気が流れ、幸せムード全開です。



「これは2人の幸せな門出にサービスの紅茶のシフォンケーキです‼︎」



幸せな空気を纏った2人の間に割って入るように、薫さんが2人に紅茶のシフォンケーキを提供しました。シフォンケーキの横に、ハートの形のホイップクリームが添えてあります。



「わ〜嬉しい。有難うございます」



2人は笑顔でハートのホイップクリームが添えてある紅茶のシフォンケーキを食べました。



ハート型のホイップクリームの乗った紅茶のシフォンケーキを食べる2人は笑い合いながらしあわせいっぱいです♡



奈帆さん、敬介さん。晴れてお付き合いする事になって本当に良かったですね。



「良かった。一芝居打った甲斐がありましたね」



聡子さんと薫さんは、2人の幸せそうな様子を見て、ニンマリ喜びの笑みで笑い合いました。


< 21 / 28 >

この作品をシェア

pagetop