アースシールド♾️

特異型撃退!

ーーザザザザ!

「いってえ!」

 巨体の攻撃を喰らって地面を転がった月は、息を切らしていた。

「月!」

 巨大生命体が月に迫る中、永久さんがひと足先に月の元へ着き、月の腕を肩に回した。

「動けるか?」

 左足を引きずっている月。
 もしかして、折れたか。
 少し離れたところへ月を非難させ、また囮として巨体の前に出る永久さん。
 巨体の攻撃を交わしながら走り続ける。

「うっ…!」

 永久さんは木の根に足が取られたのか、つまずいた後、頭から一回転した。
 月だけじゃない、永久さんも限界に近い。
 サキさん、まだなのか。
 早く、合図を。

ーーフィーー!

 草笛だ、ナイスタイミング。
 剣を両手で握り、目一杯ジャンプして巨体の背後を取る。
 後ろ首に全力で剣を突き刺した。

ーーグサっ!

 ヤツの体に、初めてヒビが入る。

ーーうぎゃああああ。

 急所まで刺さっていなかったのか、巨体が暴れ出す。
 まずい。
 もっと深く刺さなきゃだった。
 でもどうやって…このままだと深いところまで刺せない。
 一度抜くか?
 でも私ひとりでどうする…?
 すると、背中に気配を感じたかと思ったのが束の間、後ろから手が伸びてきて低く落ち着いた声がした。

「糸、集中しろ」

 私を包むように一緒に剣を握ってくれた永久さん。

「はい」

 剣を握り直して、深呼吸をする。

「糸ちゃん! さっきの中型は倒したよ。こいつの足をトシと押さえるから」

 ココちゃんの声が巨体の足元から聞こえる。

「一回抜いて、もう一回全力で刺せ!」

 トシの声も聞こえた。
 ふたりが応援に来てくれた。
 私は本当に恵まれているな。

「私も手伝うわ! 天城糸! ちゃんと仕留めなさいよ!」

 ココちゃんとトシ、さらにサキちゃんが合流して、巨体の動きを止める。

「糸、一旦抜いて、せーので刺すぞ」

 剣を抜いて、剣を持ち直す。

「「せーの!」」

ーーグササササ!

 さっきよりも深く深く、永久さんとともに剣を巨体に埋める。

ーーうぎゃぎゃあああああああ!

 悲鳴と共に巨体がハラハラとススになって消えていった。
 やったか。
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