本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません

いま、職場で、私はミチルの姿でいる。
ミチルに臼井千佐が敵わないのなら、臼井千佐がミチルになってしまえばいい、そう思ったのだ。

私のミチル姿に気付いた和木坂課長・・・要さんが血相を変えて私のデスクまで走って来た。
「臼井さん、ちょっと。」
要さんは私に向かって小声でそう言うと、親指を廊下の方へ向けた。

「林田係長、臼井さんをちょっとお借りします。」
「お、おう・・・」

林田係長を始め、他の職員も好奇の目で私と要さんを眺めていた。
しかし要さんはそれを気にもせずに、私の手を握りフロアを出た。

階段を上り第二会議室の扉を開け、私を中へ押し込むとカチャリと鍵をかける。
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