本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません
第十話 「要さんの全てが好きです」
事務所内がざわめいている。
同じフロアで働く誰もが私を遠巻きに見て、コソコソと内緒話をしている。
「あんな人、この職場にいたっけ?」
「あれ、臼井さんでしょ?だって臼井さんのデスクにいるもの。」
「どうしちゃったの?臼井さん。」
こんな声が私の耳にも聞こえてくる。
いつもは影の薄い私が、こんなに注目を集めることなんて、きっとこれが最初で最後だろう。
途端に恥ずかしさでいっぱいになる。
・・・でも、やらなきゃ。