本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません
「・・・ミチルちゃん・・・」
要さんは静かに椅子から立ち上がり、私の前に立った。
「それが君の本当の気持ち?」
「はい・・・信じて欲しいです。」
要さんは少しの沈黙のあと、切なげに目を伏せた。
「・・・悪いけどミチルちゃんの気持ちには応えられない。」
「・・・・・・。」
「今度こそ本当にさよならだよ。ミチルちゃん。」
「・・・・・・はい。」
私は要さんが告げた別れの言葉に項垂れた。
「・・・話、聞いて貰えて嬉しかったです。では」
そう言って顔を上げ、立ち上がると、泣きそうな顔の要さんが目に映った。
要さん、ごめんなさい。
最後まであなたを振り回してしまったね。
こんな私を許してください。
そう思いながら背中を向け、ドアノブを手に掴んだ私の手首を、要さんが強く引き寄せた。