傷ついた天使の使いは教師である僕を殺す
僕が心を殺されたのは初恋の人だった。
僕は初任給で虐められてた。
そうゆう星のもとで生まれてきたんだと思う。
でもね、廊下の隅で蹲っている時に。
甘栗色の君。
里奈という、女子生徒に出会った。
「大丈夫?」とそんな言葉をかけてきて。
彼女は僕を引っ張って。
クラスメイトである人間たちの目を剥かせた。
そう……彼女は、僕の生徒だったから。
担任教師をしていて、尚可動かされるだなんて。
思っても見なかった。
あっという間に、僕は虐められなくなった。
里奈のステータスが僕を包んで。
守ってくれてたと言うのもあるけれど……。
何よりも、里奈は僕を守ってくれたから。
僕は、彼女を3年間見守ることができたんだ。
そして、彼女が卒業式を上げる一週間前。
「妹をよろしく……できる?」
青空の下、お昼を食べていたらそう言われて。
「何でそんな事言うの?」
「もう……私の未来は、無いかもしれないから」
と寂しそうな顔をして。
とっても不安に思った。
まさかあの事件が。
関連しているんだと思わずに。
彼女はーーー卒業式前日に。
廊下の階段から足を滑らせて、亡くなった。
齢十八歳だった。