【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
 そう思って、スイレンは気がついた。先ほど、リカルド自身から説明があったことだったからだ。

(あ……婚約者が居るままの身では、触れられないと思っていて。だから、これまで、ずっとずっと、我慢していたと言うこと……?)

 リカルドの言葉の真意を知り、胸が大きく高鳴りドクドクとした大きな音が聞こえてくる。

 そうだった。彼は竜に選ばれるくらい高潔で、そして本当に優しくて、スイレンに対していつも誠実だった。

(もう……どれだけ、この人を好きになれば良いの)

 底抜けの穴の中をずっと落ちているようで、何度も何度も、恋に落ちてしまう。

「スイレン。大丈夫?」

 ぼーっとしたままで、心ここにあらずなスイレンの様子を心配したのか、彼は優しく聞いた。

 リカルドは抱き上げたままだったスイレンを、柔らかな大きなベッドに座らせた。

 大きな体を持つ、竜騎士のリカルドに合わせた造りなのだろうか。大きくて立派なベッドだった。

(二人で……そのまま寝ても、大丈夫そう)

 そう思ってから、彼の隣でこのまま眠ることを想像してスイレンは赤くなった。

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