【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「私。その、何も知らなくて……リカルド様も、知っていると思うんですけど、両親も幼い頃に亡くしていて、それからずっとひとりぼっちでした。その……そういうことを、聞く人も、今までに居なくて……こういう時に、どうしたら良いのか。わからないんです。もし、私がこれから先、変なことしたら……ごめんなさい」

 自分の言葉の意味の余りの恥ずかしさに、早口で一気に言い切って俯いてしまったスイレンに、リカルドはゆっくりと近付き大きな手で優しく頭を撫でた。

 彼の大きな手が、とても温かくてスイレンは泣きたくなってしまう。

 今までに人生で感じたこともなかった、幸せを感じて。

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