【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「そう。いつか必ず結婚するという契約を、白紙に戻してもらうってことだから。イジェマ本人には、いま城中で噂になっている美形の近衛騎士の恋人が居るから。リカルドを何とも思っていないにしても……若い火遊びだって、貴族の間では良くあることだからね。大事なのは、結婚する相手の家の名前だから。イジェマの父親あたりは、それなりのお金を請求してもおかしくないかなって。それは、僕が勝手に思っているだけ。リカルドが上手く交渉して、何も支払っていないかもしれないし」
途端に浮かない表情になったスイレンが、眉を寄せて泣きそうな顔になったのに気がついたブレンダンは慌てて手を振った。
「それだけ……リカルドは、スイレンちゃんに対して本気だということだよ。もしかしたら、貴族という身分も、君のために捨てるほど……君のことを、心底愛しているのは……間違いないよ」
どこか寂しそうにそう言ったブレンダンは、黙ったまま自分の隣にいるクライヴの頭を撫でた。
◇◆◇
仕事終わりに訳を話したジョルジオは、笑いながらきっとそうなると思っていたと言って頷いた。
途端に浮かない表情になったスイレンが、眉を寄せて泣きそうな顔になったのに気がついたブレンダンは慌てて手を振った。
「それだけ……リカルドは、スイレンちゃんに対して本気だということだよ。もしかしたら、貴族という身分も、君のために捨てるほど……君のことを、心底愛しているのは……間違いないよ」
どこか寂しそうにそう言ったブレンダンは、黙ったまま自分の隣にいるクライヴの頭を撫でた。
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仕事終わりに訳を話したジョルジオは、笑いながらきっとそうなると思っていたと言って頷いた。