【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「え? ええと、はい。私もそう、お聞きました」

 顔を綻ばせ仕事の準備をしながら頷いたスイレンに、どこか複雑そうな顔をしたブレンダンは溜め息をついた。

「なるほどね。あいつは、最初から君に本気だったって、そういう訳だ……どんなに急いでも、貴族の婚約解消って結構時間がかかるから。こちらに帰って来てすぐに、手続き始めて、向こうの家にも、それなりの対価を払ってってとこかな」

「……対価、ですか?」

 何も知らないスイレンは、驚いた顔でブレンダンを見た。まさか、自分と一緒になるために、リカルドがパーマー家に代償を払ったとは、全く思いつきもしなかったからだ。

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