【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
美しく華奢な彼女が涙を零すと本当に可哀想に思えて、涙の原因を取り除きどうにかしてあげたいと思ってしまった。
「あの、先程の男性は……?」
恐る恐る去ってしまった彼が誰かを聞いたスイレンに、イジェマは取り出したハンカチを握りしめて、自嘲するようにして泣き笑いをした。
「私の恋人。ううん、もう、元恋人なのね……彼の名はジャック・ロイドよ。城で働く近衛騎士なの……リカルドと婚約解消したと報告したら。いきなり……激しく怒り出して。そのまま、別れを告げられて捨てられたの……喜んでくれると思ったのに」
スイレンは、自分の眉が寄るのを感じた。
(そんなの、あんまりだわ……)
彼女の様子からしても、イジェマはジャックと呼ばれていたあの美しい青年のことを本気で好きだったのだ。
だから、英雄と呼ばれ誉ある竜騎士リカルドとの婚約を解消したとしてでも、彼と添いたかったのではないのだろうか。
あまりの非道さに言葉を無くしてしまったスイレンを見て、イジェマはまたぽろぽろと涙を流しながら呟いた。
「あの、先程の男性は……?」
恐る恐る去ってしまった彼が誰かを聞いたスイレンに、イジェマは取り出したハンカチを握りしめて、自嘲するようにして泣き笑いをした。
「私の恋人。ううん、もう、元恋人なのね……彼の名はジャック・ロイドよ。城で働く近衛騎士なの……リカルドと婚約解消したと報告したら。いきなり……激しく怒り出して。そのまま、別れを告げられて捨てられたの……喜んでくれると思ったのに」
スイレンは、自分の眉が寄るのを感じた。
(そんなの、あんまりだわ……)
彼女の様子からしても、イジェマはジャックと呼ばれていたあの美しい青年のことを本気で好きだったのだ。
だから、英雄と呼ばれ誉ある竜騎士リカルドとの婚約を解消したとしてでも、彼と添いたかったのではないのだろうか。
あまりの非道さに言葉を無くしてしまったスイレンを見て、イジェマはまたぽろぽろと涙を流しながら呟いた。