【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
ワーウィックの両翼の翼膜は、長い槍のようなもので貫かれていた。何かの魔法を使われているのか、ただ気を失っているのか、ぐったりと横になったまま微動だにしない。
そして、奥に居たリカルドは、大きな木の枝に両腕を太いロープで縛られて吊るされ、そして上半身裸で血塗れだった。
その上の彼の鮮やかな赤い髪。顔は伏せているので、遠目では彼が生きているのか、死んでいるのかすらも、知ることは叶わない。
スイレンは両足からがくがくと大きな震えが走り、体を支えていられなくなった。
クライヴはその様子を予想していたのかのように、スイレンの体をすくうようにして下から抱きしめた。
「ほら。だから、言っただろう?」
静かに言った彼に頷いて、スイレンは今にも零れそうになる涙を堪えた。
(ここで、私が悲しんで泣いたからって……どうなるって言うの。今すぐ、リカルド様とワーウィックを、助けなければ。ここで、めそめそ泣いている時間が惜しい。この状況で行動するのなら、一秒でも早く動いた方が良いはず)
「……ありがとう。クライヴ。私。絶対に、二人を助ける。絶対助けるから」
そして、奥に居たリカルドは、大きな木の枝に両腕を太いロープで縛られて吊るされ、そして上半身裸で血塗れだった。
その上の彼の鮮やかな赤い髪。顔は伏せているので、遠目では彼が生きているのか、死んでいるのかすらも、知ることは叶わない。
スイレンは両足からがくがくと大きな震えが走り、体を支えていられなくなった。
クライヴはその様子を予想していたのかのように、スイレンの体をすくうようにして下から抱きしめた。
「ほら。だから、言っただろう?」
静かに言った彼に頷いて、スイレンは今にも零れそうになる涙を堪えた。
(ここで、私が悲しんで泣いたからって……どうなるって言うの。今すぐ、リカルド様とワーウィックを、助けなければ。ここで、めそめそ泣いている時間が惜しい。この状況で行動するのなら、一秒でも早く動いた方が良いはず)
「……ありがとう。クライヴ。私。絶対に、二人を助ける。絶対助けるから」